楽天カードの「かざして払う」は3種類ある
レジで「カードをかざすだけ」で支払いが終わる。あの便利な払い方を楽天カードでやろうとすると、実は入り口が3つに分かれています。同じ「かざす」でも仕組みが違い、使えるお店もブランドの条件も変わります。
3つとは、カード現物を端末にかざすタッチ決済、iPhoneのApple PayやAndroidのGoogle Payに登録して払うQUICPay、そしてAndroidのスマホで使える楽天カードのタッチ決済です。名前が似ていて混乱しやすいので、まずは下の図で全体像をつかんでください。
3つに共通するのは、どれも楽天カードの利用として通常1%のポイントが付く点です(一部、還元率が異なる利用先もあります。最新は公式で要確認)。つまり「ポイントの取りこぼし」を心配する必要はありません。違うのは使えるお店やブランド、海外で使えるかどうかといった条件のほうです。
カード現物のタッチ決済
一番シンプルなのが、手元の楽天カードそのものを端末にかざす方法です。カードの表面に、電波のような4本の波マーク(リップルマーク)が付いていれば、それがタッチ決済対応の印です。レジの読み取り機にカードを軽くかざすだけで支払いが完了します。
スマホもアプリも必要ありません。財布からカードを出してかざすだけなので、機械が苦手な方でもすぐに始められます。この方法はVisa・Mastercard・JCB・AMEXの4ブランドすべての楽天カードで使えるのが大きな強みです。
Apple Pay・Google PayのQUICPay
2つめは、iPhoneのApple PayやAndroidのGoogle Payに楽天カードを登録して、スマホをかざす方法です。財布を出さなくてもスマホ1台で会計が済むので、ふだんスマホ決済に慣れている方に向いています。
ここで覚えておきたいのが、Apple PayやGoogle Payに登録した楽天カードは、店頭では「QUICPay(クイックペイ)」として決済されるという点です。だからレジでは「QUICPayで」と伝えます。なお、この方法に登録できるのはVisa・Mastercard・JCBの楽天カードで、AMEXは登録できません。
Androidの楽天カードタッチ決済
3つめは、Androidスマホで楽天ペイアプリを使い、楽天カードのタッチ決済をそのままスマホで使う方法です。2022年10月に始まった比較的新しい仕組みで、QUICPayではなく、カード現物と同じVisa・Mastercardのタッチ決済をスマホで再現します。
こちらはAndroid専用で、iPhoneでは使えません。対応ブランドもVisa・Mastercardの2つだけで、JCB・AMEXは対象外です。Androidなら、スマホでカードのタッチ決済そのものを使う道もあります。
タッチ決済・QUICPay・楽天ペイの違い
レジで支払うとき、「何て言えばいいの?」と一瞬手が止まる。これは払い方の名前が複数あるからです。同じ楽天カードでも、かざす仕組みによって伝える言葉が変わります。仕組みごとの伝え方を押さえれば、レジでまごつきません。
大きく分けると、伝え方は3パターンあります。「クレジットカードで」「QUICPayで」「楽天ペイで」です。下の図でどの払い方がどの言葉に対応するかを確認してください。
仕組みの面でも違いがあります。タッチ決済は世界共通のNFC(TypeA/B)という規格を使い、海外のタッチ対応店でも使えます。一方でQUICPayは日本独自のFeliCa(フェリカ)という技術を使った国内専用の電子マネーで、海外では使えません。Edy・Suica・iDも同じFeliCa系で、いずれも国内専用です。この海外で使えるかどうかの差は、旅行のときに効いてきます。
「クレジットカードで」と言う場合
カード現物のタッチ決済を使うときは、レジで「クレジットカードで」と伝えます。タッチ決済に対応した端末なら、店員さんが操作してくれた後にカードをかざすだけで完了します。サインも暗証番号も少額なら不要なことが多く、数秒で会計が終わります。
もしお店がタッチ決済に対応していなければ、同じカードをそのまま差し込む(または店員さんに渡す)通常のクレジット払いに切り替わるだけです。伝える言葉は「クレジットカードで」のままで問題ありません。
「QUICPayで」と言う場合
Apple PayやGoogle Payに登録した楽天カードでスマホをかざすときは、「QUICPayで」と伝えます。ここで「クレジットカードで」と言ってしまうと、店員さんが別の端末を用意してしまい、うまく読み取れないことがあります。スマホをかざす払いは、楽天カードであってもQUICPay扱いです。
支払い後の利用明細を見ると、ブランドを問わず「JCB国内利用 QP〜」のような表記で記録されます。これはQUICPayの運営がJCBであるためで、Visaの楽天カードでも同じ表記になります。Visaの楽天カードで使っても、明細上はこの表記です。
「楽天ペイで」と言う場合
楽天ペイアプリを開いてバーコードやQRコードを見せる「コード払い」のときは、「楽天ペイで」と伝えます。これは画面を見せて読み取ってもらう払い方で、かざして払うタッチ決済やQUICPayとは別物です。同じ楽天ペイアプリでも、コード払いと、Androidのタッチ決済機能は仕組みが分かれています。
楽天ペイで=コードを見せる払い方、と区別できます。
国際ブランド別の対応:Visa・Mastercard・JCB・AMEX
楽天カードを作るとき、Visa・Mastercard・JCB・American Express(AMEX)の4つから国際ブランドを選びます。実はこのブランド選びが、かざして払う方法の選択肢を左右します。自分のカードでどの方法が使えるかは、ブランドごとに決まります。
結論から言うと、カード現物のタッチ決済はすべてのブランドで使えますが、スマホ系は制限があります。とくにAMEXはスマホ決済の対象外になることが多く、ここが見落とされがちなポイントです。下の表で一覧にまとめます。
| かざす方法 | Visa | Mastercard | JCB | AMEX |
|---|---|---|---|---|
| カード現物のタッチ決済 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Apple PayのQUICPay | ○ | ○ | ○ | × |
| Google PayのQUICPay | ○ | ○ | ○ | × |
| Androidの楽天カードタッチ決済 | ○ | ○ | × | × |
表を見ると、4ブランドすべてで使える唯一の方法がカード現物のタッチ決済だとわかります。AMEXの楽天カードを持っている方は、スマホでかざす払いには登録できないため、カード現物のタッチ決済が主役になります。
カード現物のタッチ決済は4ブランド対応
プラスチックのカードを直接かざすタッチ決済は、Visa・Mastercard・JCB・AMEXの4ブランドすべてに対応しています。どのブランドを選んでいても、カード表面にリップルマーク(4本の波)があれば、そのままタッチ決済が使えます。
「自分のカードがどの方法に対応しているか自信がない」という方は、まずカード現物のタッチ決済から始めるのが確実です。スマホの設定も不要で、ブランドの制限も受けません。これが一番つまずきにくい入り口です。
Apple PayはVisa・Mastercard・JCB対応、AMEXは対象外
iPhoneのApple Payに楽天カードを登録できるのは、Visa・Mastercard・JCBの3ブランドです。AMEXの楽天カードはApple Payに登録できません。これはAMEXブランドの楽天カード固有の仕様で、最新の対応状況は公式で要確認です。
登録できた場合、店頭ではQUICPayとして決済されます。Apple PayでVisaやMastercardのタッチ決済そのものを使うわけではなく、楽天カードの場合はQUICPay経由になります。
Google PayのQUICPayはVisa・Mastercard・JCB対応
AndroidのGoogle Payも、Apple Payと同じくVisa・Mastercard・JCBの3ブランドに対応し、AMEXは対象外です。Google Payに登録した楽天カードも店頭ではQUICPayとして決済されます。
Androidの場合は、このGoogle PayのQUICPayに加えて、次に説明する「楽天カードのタッチ決済」というもう1つの選択肢があります。iPhoneより道が多いぶん、最初は少し迷うかもしれませんが、違いを知れば使い分けは難しくありません。
Androidの楽天カードタッチ決済はVisa・Mastercardのみ
楽天ペイアプリ経由でAndroidスマホに搭載する楽天カードのタッチ決済は、Visa・Mastercardの2ブランド限定です。JCBとAMEXは対象外なので、JCBの楽天カードを使っているAndroidユーザーは、この方法ではなくGoogle PayのQUICPayを選ぶことになります。
少し複雑に感じるかもしれませんが、「カードのタッチ決済をスマホでも使いたい」「海外でもスマホで使えるようにしたい」という方(Visa・MastercardのAndroidユーザー)には、有力な選択肢です。
カード現物のタッチ決済の使い方
もっとも手軽なカード現物のタッチ決済について、実際の使い方を具体的に説明します。財布から楽天カードを出してかざすだけ。それでも初めてだと「本当にこれで終わり?」と不安になるものです。
基本の流れは、会計時に店員さんへ支払い方法を伝え、端末に金額が表示されたらカードをかざす、というシンプルなものです。下の図に手順をまとめました。
かざす時間はほんの一瞬で、強く押し当てる必要はありません。読み取り機の上に1〜2秒乗せるイメージです。離すのが早すぎると読み取れないことがあるので、音が鳴るまでは少し待ちましょう。
店員には何と言えばいい?
カード現物のタッチ決済では「クレジットカードで」と伝えれば通じます。お店によっては「タッチ決済で」「Visaのタッチで」のような言い方でも伝わりますが、まずは「クレジットカードで」で問題ありません。店員さんが端末を操作してくれたら、画面に金額が出るのを待ってかざします。
かざすタイミングは、端末に金額が表示されてからです。金額が出る前にかざしても反応しないので、店員さんの「どうぞ」の合図か、画面の表示を待つのがコツです。
暗証番号やサインが必要になるケース
タッチ決済は少額ならサインも暗証番号も不要です。ただし金額が一定額を超えると、本人確認のために暗証番号の入力やサインを求められることがあります。Visa・Mastercardのタッチ決済では、おおむね1回あたり15,000円が目安とされていますが、JCB・AMEXや店舗によって基準が異なる場合があります。
暗証番号を求められたら、ふだんカードを差し込んで使うときと同じ4桁の番号を入力します。番号を忘れてしまった場合は、楽天e-NAVI(楽天カードの会員ページ)から確認や再設定の手続きができます。レジで慌てないよう、自分のカードの暗証番号は控えておくと安心です。
使える店の見分け方
タッチ決済が使えるお店は、レジ周りや読み取り機にリップルマーク(4本の波)が表示されています。カード表面のマークと同じ印なので、見比べれば一目でわかります。このマークがあれば、楽天カードのタッチ決済が使えます。
身近なお店の多くがすでに対応しています。コンビニ(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート)、スーパー(イオン・イトーヨーカドー)、ドラッグストア(マツモトキヨシ・ウエルシア)、飲食店(マクドナルド・すき家・ガスト)、カフェ(ドトール・タリーズ)など、日常的に使うお店の多くでかざして払えます。下の図に代表例をまとめました。
マークが見当たらない、または店員さんに尋ねても対応していない場合は、カードを差し込む通常のクレジット払いに切り替わるだけです。支払いができなくなるわけではないので、安心して試してみてください。
Apple Payで楽天カードを使う方法
iPhoneユーザーなら、楽天カードをApple Payに登録すればスマホ1台で会計が済みます。財布を出さずにiPhoneやApple Watchをかざすだけ。一度設定すれば、その後はとても快適です。ここでは登録から店頭での使い方までを説明します。
登録できるのはVisa・Mastercard・JCBの楽天カードで、AMEXは対象外です。自分のカードのブランドを確認してから始めましょう。設定の流れは下の図のとおりです。
登録の詳しい手順は、Apple Payの設定方法の記事でも画像付きで案内しています。
設定方法
iPhoneにもとから入っている「Wallet(ウォレット)」アプリを開き、右上の「+」マークをタップします。案内に従って楽天カードを登録します。カードをカメラにかざして番号を読み取る方法と、手で入力する方法のどちらでも進められます。
複数のカードを登録している場合は、よく使う楽天カードを「メインカード」に設定しておくと便利です。Walletでカードを長押しして、いちばん手前(先頭)へドラッグすればメインカードになります。さらに「エクスプレスカード」に設定すると、Face IDなどの認証なしでかざすだけで支払えます。Apple Watchを使う方は、Watch側にも別途登録が必要です。
店頭での使い方
会計時は「QUICPayで」と伝えます。Apple Payに登録した楽天カードはQUICPayとして決済されるためです。iPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてFace IDやTouch IDで認証し、画面に楽天カードが出た状態で読み取り機にかざします。
エクスプレスカードに設定していれば、認証の操作なしでそのままかざすだけで支払えます。レジで「クレジットで」と言うと別端末が出てしまうことがあり、スマホをかざす払いは「QUICPayで」が正解です。
QUICPayとタッチ決済マークの違い
お店のレジには、QUICPayのマークとタッチ決済のリップルマークが別々に表示されていることがあります。Apple Payの楽天カードで支払うときは、QUICPayのマークがある読み取り位置を使います。リップルマーク(タッチ決済)にかざしても、楽天カードのApple PayはQUICPay経由なので反応しません。
2つのマークが紛らわしいときは、店員さんに「QUICPayで」と伝えれば、正しい読み取り位置を案内してもらえます。マークの違いを覚えるより、言葉で伝えるほうが確実です。
Google Payで楽天カードを使う方法
Androidユーザーは、楽天カードをGoogle Pay(Googleウォレット)に登録してスマホで支払えます。Apple Payと同じく、登録した楽天カードは店頭でQUICPayとして決済されます。ここでは設定と店頭での使い方、つまずきやすい注意点をまとめます。
Google PayのQUICPayを使うには、おサイフケータイに対応したAndroid端末が必要です。対応していない端末ではQUICPayを設定できないため、自分のスマホがおサイフケータイ対応かを最初に確認します。
登録手順の詳細は、楽天ペイ・カードアプリの使い方の記事でも画像付きで案内しています。
設定方法
「Googleウォレット」アプリを開き、「お支払い方法を追加」から楽天カードを登録します。カード番号を読み取るか手入力し、本人認証を済ませれば完了です。Visa・Mastercard・JCBの楽天カードが対象で、AMEX・楽天ETC・楽天バーチャルプリペイドなどは登録できません。
登録後は、QUICPayで支払えるよう端末側の設定も確認します。NFCをオンにし、既定の決済アプリをGoogleウォレットにしておくと、スマホをかざしたときにスムーズに読み取られます。この設定がずれていると「かざしても反応しない」原因になります。
店頭での使い方
会計時は「QUICPayで」と伝えます。画面ロックを解除した状態で、スマホの背面を読み取り機にかざせば支払いが完了します。Google PayのQUICPayは、アプリを開かなくても画面ロックを解除するだけでかざせる端末が多く、慣れるととてもスピーディです。
かざす位置は端末によって異なりますが、多くのAndroidスマホは背面の中央あたりにNFCの読み取り部分があります。反応しないときは、かざす位置を少し上下にずらしてみてください。
QUICPayで支払うときの注意点
かざしても読み取らないときは、まずNFCがオンになっているかを確認します。次に、既定の決済アプリがGoogleウォレットになっているかをチェックしてください。ほかの決済アプリが既定になっていると、楽天カードのQUICPayが呼び出されません。
金属製のスマホケースを付けていたり、SuicaなどのICカードを重ねて持っていたりすると、電波が干渉して読み取りにくくなることがあります。反応が悪いときはケースを外す、ICカードを離すといった対処を試してみましょう。
AndroidならVisa・Mastercardタッチもスマホで使える
Androidユーザーには、もう1つ選択肢があります。楽天ペイアプリを使って、楽天カードのVisa・Mastercardタッチ決済そのものをスマホで使う方法です。2022年10月に始まった機能で、QUICPayとは別の仕組みです。海外のタッチ対応店でも使える点が、QUICPayにはない強みです。
対象はVisa・Mastercardの楽天カードのみで、JCB・AMEXは使えません。iPhoneにもこの機能はありません。設定は楽天e-NAVIでの手続きと、楽天ペイアプリ・スマホ側の設定の組み合わせで、5分ほどで完了します。流れを下の図にまとめました。
ここで1つ大切な注意点があります。Androidの楽天カードタッチ決済と、Google PayのVisa・Mastercardタッチは「既定の非接触決済アプリ」を一方しか選べないため、同時に主役にはできません。一方、QUICPayやEdy・Suicaといったおサイフケータイ(FeliCa)系は別のレイヤーで動くため、楽天カードタッチ決済と併用できます。排他になるのはタッチ決済どうしだけで、FeliCa系とは併用できる、という関係です。
楽天ペイアプリから設定する
まず楽天e-NAVIでタッチ決済の利用手続きを行い、続いて楽天ペイアプリを開きます。アプリ内のタッチ決済アイコンをタップし、支払い元の楽天カードを選んで本人認証を済ませます。最後にスマホ側の設定として、画面ロックの設定、NFCのオン、標準の決済アプリを楽天ペイにする、の3点を整えれば使えるようになります。
標準の決済アプリを楽天ペイにすると、Google PayのQUICPayで使っていた既定設定が切り替わります。普段QUICPayを主に使っている方は、どちらを既定にするかを決めてから設定します。
楽天ペイのコード払いとは別物
同じ楽天ペイアプリの中にあるため混同しやすいのですが、Androidの楽天カードタッチ決済と、バーコードやQRを見せる「コード払い」は別の機能です。タッチ決済は端末にスマホをかざす払い、コード払いは画面を見せて読み取ってもらう払いです。
レジでの伝え方も変わります。タッチ決済を使うときは「クレジットカードで(タッチ決済で)」、コード払いを使うときは「楽天ペイで」と伝えます。同じアプリでも、タッチ決済とコード払いは入り口が違います。
使える場所はタッチ決済マークのある店
Androidの楽天カードタッチ決済が使えるのは、カード現物のタッチ決済と同じく、リップルマーク(4本の波)のあるお店です。QUICPayのマークではなく、タッチ決済(コンタクトレス)のマークを目印にします。コンビニやスーパーなど、タッチ決済対応店ならスマホをかざして支払えます。
海外のタッチ決済対応店でも使えるのが、この方法ならではの利点です。QUICPayは国内専用ですが、Visa・Mastercardのタッチ決済は世界共通の規格なので、旅行先でもスマホで支払える可能性があります。ただし現地の通信や端末の状況にも左右されるため、海外では後述するカード現物のタッチも持っておくと安心です。
一番お得なのはどれ?楽天カード1%と楽天ペイ残高払い最大1.5%を比較
かざして払う方法はどれも楽天カード利用として通常1%のポイントが付きます。では「一番お得な払い方」はどれなのか。ここで比較対象になるのが、楽天ペイの残高払いです。条件を満たせば楽天カードのタッチ決済より高い還元になる場面があります。ただし「常に1.5%」ではなく条件付きなので、内訳を正しく理解することが大切です。
楽天ペイには「最大2.5%還元プログラム」があります(2025年7月1日開始・終了時期は未定)。この最大2.5%の内訳は、楽天ペイ残高払いで最大1.5%と、レジで楽天ポイントカードを提示することによる最大1.0%を合わせたものです。残高払いの1.5%も、アプリ内の楽天ポイントカードを期間中に2回以上提示するなどの条件を満たしたときの数字で、未達成のときは1.0%です。対象外の店舗もあります。最新は公式で要確認です。
二重取りの仕組みをもう少し詳しく説明します。楽天カードから楽天キャッシュ(楽天ペイのチャージ残高)にチャージし、その残高で支払うと、楽天キャッシュの利用で0.5%、楽天ペイの利用で1.0%、合わせて1.5%が付きます。たとえば1万円を残高払いすると150ポイントが目安です。なお楽天キャッシュへのチャージには上限があります(最新額は要確認)。チャージの手順は楽天ペイへのチャージ方法の記事で説明しています。
還元率だけ見ると残高払いが有利ですが、毎回チャージやポイントカード提示の手間がかかります。そこで「手軽さ」か「還元率」か、自分が何を重視するかで選ぶのが現実的です。
手軽さ重視なら楽天カードのタッチ決済
とにかく手間なく払いたいなら、楽天カードのタッチ決済が向いています。カードやスマホをかざすだけで1%が付き、チャージもポイントカード提示も不要です。少額の買い物が中心で、レジで余計な操作をしたくない方にはこちらが合います。
「ポイントを取りこぼしたくないけれど、毎回チャージするのは面倒」という方は、タッチ決済の1%を基本にするのが無理のない選び方です。手間と還元のバランスが取れています。
還元率重視なら楽天ペイ残高払い
ポイントをできるだけ多く貯めたいなら、楽天ペイの残高払いが有利です。楽天キャッシュにチャージして支払えば1.5%が目安になり、ポイントカード提示などの条件を満たせばさらに上乗せされます。日常の支払いをまとめて楽天ペイに寄せると、年間で見ると差が出てきます。
ただし還元率1.5%はあくまで目安で、条件を満たさなければ1.0%にとどまります。手間に見合うかどうかは人それぞれなので、「メインは残高払い、急いでいるときはタッチ決済」のように併用するのが現実的な落としどころです。
楽天ペイ対象外店舗では楽天カード払いも選択肢
楽天ペイの還元プログラムには対象外の店舗があります。残高払いをしても1.5%が付かない、あるいは楽天ペイ自体が使えないお店では、無理に楽天ペイにこだわる必要はありません。そういうお店では楽天カードのタッチ決済で1%を確実に取りに行くのが堅実です。
「このお店は楽天ペイ対象?」と毎回調べるのは大変なので、楽天ペイが使えるお店では残高払い、使えない・対象外のお店ではカードのタッチ決済、というシンプルな使い分けで十分です。どちらを選んでもポイントは付くので、取りこぼしの心配はありません。
使えない・エラーのときのチェックリスト
「かざしても反応しない」「エラーが出て支払えない」。そんなときに確認すべきポイントを順番にまとめます。原因の多くは設定のずれや一時的な干渉で、落ち着いて1つずつ確認すれば解決することがほとんどです。
チェックの観点は大きく5つあります。ブランドの確認、店側の対応マーク、伝え方、スマホの設定、そしてカードや端末の状態です。確認の観点は次の5つです。
多くの場合、最初の3つ(ブランド・店の対応・伝え方)のどれかで原因が見つかります。
カードの国際ブランドを確認する
使おうとしている方法が、自分のカードのブランドに対応しているかをまず確認します。たとえばAMEXの楽天カードはApple Pay・Google Payに登録できず、JCBの楽天カードはAndroidの楽天カードタッチ決済が使えません。「設定しようとしても進めない」ときは、ブランドの非対応が原因のことがあります。
カードのブランドは、券面のロゴで確認できます。自分のブランドと使いたい方法の対応関係は、この記事の前半の表に戻って照らし合わせてみてください。
店側の対応マークを確認する
お店がその払い方に対応しているかを、レジのマークで確認します。カード現物やAndroidのタッチ決済はリップルマーク、Apple Pay・Google PayはQUICPayマークが目印です。使いたい払い方のマークがなければ、その方法では支払えません。
マークが見つからないときは、店員さんに「QUICPay使えますか」「タッチ決済できますか」と尋ねるのが早道です。対応していなければ、カードを差し込む通常のクレジット払いに切り替えれば支払えます。
支払い方法の伝え方を変える
意外と多いのが、伝え方の取り違えです。スマホをかざす払いなのに「クレジットで」と言ってしまうと、店員さんが別の端末を出してしまい読み取れません。Apple Pay・Google Payの楽天カードは「QUICPayで」、カード現物やAndroidのタッチ決済は「クレジットカードで(タッチ決済で)」と伝えます。
うまくいかないときは、伝える言葉を変えてもう一度試すと通ることがあります。「QUICPayで」と「タッチ決済で」を言い直すだけで解決する場面も少なくありません。
スマホのNFC・メインカード設定を確認する
スマホで払うときに反応しない場合は、NFCがオンになっているかを確認します。次に、既定の決済アプリが意図したアプリ(Googleウォレットや楽天ペイ)になっているかをチェックします。Androidでは、かざしたときに勝手に別アプリが起動したり、設定が元に戻ったりすることがあるので、ここを見直すと直ることがあります。
複数のカードを登録している場合は、メインカードの設定もポイントです。違うカードがメインになっていると、意図しないカードで支払われることがあります。Apple PayならWalletで使いたい楽天カードを先頭にドラッグすればメインに設定し直せます。金属ケースやSuicaの重ね持ちによる電波干渉も、反応が悪い原因になります。
機種変更・カード更新・利用制限を確認する
機種変更をした後は、Apple Pay・Google Pay・Androidの楽天カードタッチ決済を新しい端末で再登録する必要があります。古い端末の登録が残ったままだと、新しい端末で使えません。カードの有効期限が切れて新しいカードに更新されたときも、再登録が必要になる場合があります。
利用限度額に達していたり、支払いの遅延などで利用制限がかかっていたりすると、タッチ決済もエラーになります。また、タッチ決済の無暗証の上限額を超える買い物は、暗証番号やサインが求められたり、差し込み払いに切り替わったりします。Androidの楽天カードタッチ決済は、充電中やイヤホン接続時に使えない、一定期間使わないと自動で解除される、といった仕様もあるため、久しぶりに使うときは設定の確認が必要です。これらで解決しないときは、楽天カードの公式サポートに問い合わせるのが確実です。
よくある質問
楽天カードのかざして払う使い方について、読者から寄せられやすい疑問をQ&A形式でまとめます。
とくに多いのが、ポイントの付き方・AMEXの扱い・海外で使えるかの3点です。1つずつ回答します。
楽天カードのタッチ決済はポイントがつく?
つきます。カード現物のタッチ決済は、カードを差し込んで使う通常のクレジット払いと同じく、楽天カードの利用として通常1%のポイントが付きます。タッチ決済だからといってポイントが減ることはありません(一部、還元率が異なる利用先はあります。最新は公式で要確認)。
Apple Payは楽天カードのポイント対象?
対象です。Apple Payに登録した楽天カードでQUICPay決済をしても、楽天カードの利用分として通常1%が付きます。店頭ではQUICPay扱いになりますが、引き落とし元は楽天カードなので、楽天ポイントの付与対象です。
AMEXの楽天カードはApple Payに登録できる?
できません。Apple Payに登録できる楽天カードはVisa・Mastercard・JCBで、AMEXは対象外です。AMEXの楽天カードでかざして払いたい場合は、カード現物のタッチ決済を使います。これはGoogle Payでも同じで、AMEXは登録できません。最新の対応状況は公式で要確認です。
Google Payと楽天カードタッチ決済は何が違う?
Google Payに登録した楽天カードはQUICPay(FeliCa・国内専用)として決済され、Androidの楽天カードタッチ決済はVisa・Mastercardのタッチ決済(国際規格・海外対応)として決済されます。前者はVisa・Mastercard・JCBが対象、後者はVisa・Mastercardのみが対象です。海外でも使いたいならAndroidの楽天カードタッチ決済、国内で手軽に使うならGoogle PayのQUICPay、という違いがあります。
なお、この2つは既定の非接触決済アプリを一方しか選べないため、同時に主役にはできません。一方でQUICPayとFeliCa系の電子マネー(Edy・Suica)は別レイヤーなので併用できます。
楽天ペイとタッチ決済はどちらがお得?
還元率だけなら、条件を満たした楽天ペイの残高払い(1.5%目安〜)のほうが、楽天カードのタッチ決済(1%)より高くなります。ただし残高払いはチャージやポイントカード提示の手間がかかり、対象外の店舗もあります。手軽さを取るならタッチ決済、還元率を取るなら残高払い、という選び分けが現実的です。「常に1.5%」ではなく条件付きである点に注意してください。最新は公式で要確認です。
海外でも使える?
カード現物のVisa・Mastercard・JCBのタッチ決済は、海外のタッチ決済対応店で使えます。一方、スマホのQUICPayは国内専用なので海外では使えません。AndroidのVisa・Mastercardタッチ決済は海外のタッチ対応店で使える可能性がありますが、現地の通信や端末の状況にも左右されます。海外で確実なのは、カード現物のタッチ決済を持っていくことです。
まとめ
楽天カードの「かざして払う」は、カード現物のタッチ決済、Apple Pay・Google PayのQUICPay、Androidの楽天カードタッチ決済の3つに分かれます。どれも楽天カード利用として通常1%が付くので、ポイントの取りこぼしを心配する必要はありません。違いは、使えるブランドと、海外で使えるかどうかにあります。
ブランドで迷ったら、4ブランドすべてに対応するカード現物のタッチ決済が確実です。AMEXの楽天カードはスマホ決済に登録できないため、カード現物のタッチが主役になります。レジでの伝え方は、カード現物とAndroidのタッチは「クレジットカードで」、Apple Pay・Google Payは「QUICPayで」、楽天ペイのコード払いは「楽天ペイで」と覚えておけば迷いません。
お得さを追うなら、条件を満たした楽天ペイの残高払いで1.5%が目安です。手間が気にならない範囲で残高払いを基本にし、急いでいるときや楽天ペイ対象外のお店ではカードのタッチ決済で1%を確実に取る。この使い分けが、無理なくポイントを貯めるいちばん現実的な形です。自分のカードのブランドと、よく行くお店の対応マークを一度確認しておけば、もう支払いで迷うことはありません。
